乳酸菌とは

太古の昔から地球上に存在している細菌

細菌は、およそ35億年も前から地球上に存在していると考えられています。人間が約1万年前に誕生したといわれていますので、細菌の歴史がどれだけ長いかは想像できるでしょう。途方もない時間、細菌は多くの種類に分かれてきたのです。乳酸菌は、そんな細菌の種類の1つになります。
乳酸菌を最初に発見したのは、オランダのレーウェンフックという人物でした。彼の生きた時代は、まだ科学が発展途上にある17世紀から18世紀前半でしたので、レーウェンフックは自身の手で簡単な顕微鏡を作って、さまざまな微生物を記録していました。その中で彼は、当時にはまだ名前のなかった乳酸菌の姿を観察していたと考えられています。
19世紀に入り、乳酸の発酵に関して本格的な調査を始めたのは、フランスの科学者パスツールでした。パスツールが明らかにしたのは、その頃にはまだ謎とされていた発酵や腐敗の仕組みです。これらが微生物によって行われていること、微生物もまた他の生物と同じように増えたり死んだりすることが、科学的に証明されたわけです。このことから、パスツールは現在において微生物学の祖とも呼ばれています。

乳酸菌は善玉菌の代表格

乳酸菌は、善玉菌の代表格でもあります。糖質―ブドウ糖・オリゴ糖・乳糖などを栄養にすることで発酵し、乳酸を作ってくれる菌のことを全て乳酸菌と呼んでいます。乳酸菌を利用して作られているさまざまな食品が大体すっぱいと感じるのは、この乳酸の味によるものです。具体的には、ヨーグルト、チーズ、バター、そして味噌、納豆、醤油などの伝統的な日本の食材、さらに乳酸発酵における日本酒やワインなど、乳酸菌はさまざまな食品やその過程において、私たちの生活の中で役立ってくれているのです。

乳酸菌は善玉菌の代表格

乳酸と乳酸菌は性質も働きも別物

乳酸と乳酸菌は性質も働きも別物

乳酸が体内に溜まることで、疲労物質を発生させることは知っている人も多いはずです。しかし疲労によって蓄積されていく乳酸乳酸菌は、名前は似ていますが全く別ものなのです。
運動をすると、ブドウ糖やグリコーゲンなどのエネルギー源が分解されます。乳酸はここで発生し、体内において老廃物として溜まっていくのです。代謝機能の一時的な異常により、私たちは疲労を感じることになります。この時、体内は細胞に必要な酸素が不足した状態になっており、やがて筋肉痛などの原因にもつながっていくわけです。これが乳酸です。
それに対して、体外から摂取したことにより体内で取り込まれた乳酸菌は、さまざまな働きがあります。具体的には、善玉菌の増殖を助けたり、免疫組織を刺激することによって免疫力を高めたりと、ウイルスに強い身体を作ってくれるわけです。その他にも生活習慣病の改善や老化の防止、さらにはがんの予防など、乳酸菌にはさまざまな効果が期待できるのです。
このようなことから、乳酸乳酸菌には関係性がなく、その性質も働きも異なる別物だということがわかるでしょう。ただ、近年において乳酸は、単なる疲労物質ではないという考え方も出てきています。性質や働きが違っていても、結果的に乳酸も乳酸菌も私たちの身体にとってよいものであることに変わりはないようです。

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