悪玉菌の種類

代表的な悪玉菌

腸内環境を悪化させ、病気や老化を引き起こす悪玉菌。一概に悪玉菌といっても様々な種類があり、種類によって性質や特徴が異なります。ここでは、悪玉菌として代表的な種類をいくつか紹介します。

  • 大腸菌
    大腸菌は哺乳類に生息する微生物です。善玉菌優勢の腸内にも生息が可能で、増えすぎない限りは害がありません。好気性であることから、出生直後には人の腸内で増殖し始めます。そして、加齢や偏った食生活などの影響を受け、腸内で数を増やしていきます。増えすぎると、腸内の腐敗を進め下痢や便秘をおこしたり、免疫力を弱めたりします。大腸菌には腸管病原性大腸菌や腸管毒素原性大腸菌、腸管出血性大腸菌などの病原大腸菌といわれる種類があり、種類によって引き起こされる症状が異なります。腸管出血性大腸菌の例では、O-157が有名です。大腸菌の増殖を予防するには、食品の衛生面に気を配り、十分な加熱調理や調理前の手の消毒、飲水の定期的な水質点検などを心がけることが重要です。
  • ウェルシュ菌
    ウェルシュ菌は、哺乳類の腸内や自然界の土壌、水中などに生息する微生物です。芽胞による耐熱性が特徴で、高温の環境でも死滅しない特徴があります。そのため、食品を高温調理してもウェルシュ菌を除菌することはできません。また、酸素を嫌う嫌気性のため、食品の中心部といった無酸素状態の場所で増殖する特徴もあります。なお、ウェルシュ菌を健康な人の腸で見かけることは極めて少なく、ウェルシュ菌が生息する腸は悪玉菌優勢である場合がほとんどです。ウェルシュ菌が身体へ侵入すると、腸内の肉や魚のタンパク質を餌に急速に増殖し、毒素を放出します。潜伏期間は約6時間から18時間で、12時間以内に下痢や腹痛といった症状に見舞われます。下痢や便秘のほか、発がん性物質を作り出し、がんを引き起こすこともあります。そんなウェルシュ菌の感染を予防するには、食品の作り置きに注意しましょう。作り置きされた食品を常温冷却すると、底部が無酸素状態となります。無酸素状態の空間は、嫌気性のウェルシュ菌には好条件です。そのため、食品を作り置きする場合にはよくかき混ぜ、全体に空気が行き渡るようにしましょう。
  • ピロリ菌
    ピロリ菌は哺乳類の胃の粘膜に生息する微生物です。螺旋状をしており、周囲には4本から8本の鞭毛が生えています。ウレアーゼという酵素を出してアンモニアを作り、自らの周囲をアルカリ性に保ちます。ピロリ菌が酸性の胃の中で生息できるのは、そのためです。また、粘膜にもぐり込むことが可能なため、胃酸からも逃れることができます。そんなピロリ菌に感染するのは、幼少期であることがほとんどです。一度ピロリ菌に感染するとピロリ菌は胃の粘膜上で増殖し続け、胃を中心とした様々な健康被害を引き起こします。また、胃の粘膜にアンモニアなどの有毒物質が放出されると、慢性的な胃炎になります。ピロリ菌の増殖が進めば胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんを引き起こすこともあります。そんなピロリ菌は、衛生環境が不十分な戦後に生まれた団塊世代の腸に多く生息すると報告されています。中高年の方や家族にピロリ菌感染者がいる方、または胃や腸が炎症を起こしやすい方は、一度病院でピロリ菌の検査を受けることをおすすめします。

悪玉菌より強力な超悪玉菌

近年、研究によって悪玉菌よりも悪性の強い超悪玉菌呼ばれる菌の存在が明らかになりました。超悪玉菌の一種としてあげられるのが、ETBF菌です。ETBF菌はフラジリス菌という悪玉菌の勢力が強まることで誕生する菌です。腸内に炎症を起こし、悪玉菌以上に大腸がんのリスクを高めます。超悪玉菌の健康被害を防ぐためにも、日頃から善玉菌優勢の腸内環境を維持するようにしましょう。

悪玉菌より強力な超悪玉菌

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